ジャンクフード税ですって?
梅雨時の草木の葉の色は、なぜこんなにも深いんでしょうか。
春の控えめな若葉とも、夏の迫り来るような青葉ともどこか違う、
深く沈み込むような青い色が、
「ここが区切りだよ、新しい未来に踏み出して!」
と私たちに教えてくれているよう。
夜更(ふ)けてむせぶような草木の香りも、新しい夏の到来を
いやがおうにも予感させてくれます。
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ナスは花芽が出てきました。薄紫の可憐な
あの花を、久しぶりに見ることができそうです。
もらったナスの種類はトゲ無しナスだそうで、
ヘタ(頭の帽子)にトゲがないタイプなんですって。
う〜ん。楽しみです。
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┃1.ジャンクフード税ですって?
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これを書いている間に「消費税10%」が大きく浮上。
やっぱり小手先の税制改革ではどうすることもできないほど
逼迫していることが浮き彫りになりましたね。
では、記事へ
-----------------asahi.comより-----------------------
ルーマニア政府は1月、業界の反発を押し切って
「ジャンクフード税」導入方針を発表した。
ブルガリアやスロバキアでも肥満児急増が問題に
なっており、ブルガリア政府は昨秋、全国の学校の
食堂や売店からスナック菓子、清涼飲料水を撤去させた。
EUも昨年から年間9千万ユーロ(約108億円)の
予算を設けて、加盟27カ国の小学校で果物や野菜を
与える助成を始めた。(ブカレスト=玉川透)
http://www.asahi.com/international/update/0316/TKY201003150469.html------------------------------------------------------
台湾でも来年(2011年)から導入するようですよ。
業界の反発を押し切るところがすごいじゃないですか。
肥満が増えたから、というのが表向きの
理由ですが、慢性的に不足している年金の
財源に当てるのが本音です。
ルーマニアではこの税金で年間1800億円の
税収を見込んでいるとか。
日本の政府にはできないんでしょうね。
票が集まらないことは、できるだけ
避けて通るのが政治家ですから。
ただ、嗜好品に重税をかけて、今まで
うまく行ったためしは無いんですが・・・。
タバコなんかどんどん禁煙ブームになっているのに、
税金がかかって値段が高くなれば、吸う人が更に
減少して、
結果税収は思ったほどにはならなかった、というのが
私個人の予測です(皆さんそう思ってますよね?)。
たぶんかなり高い確率でこうなります。
(そうすると、製薬会社が儲かりますね。
禁煙用のグッズを今どんどん企画して
いるみたいです)
そしたら今度は何に税金をかけるのか。
体によくないよ、と言われるものには
簡単にかけやすいんですよね。
お酒ですか?(もう無理ですよ)
スイーツですか?(まさかねえ)
揚げパン?塩から?(そりゃないよ)
やっぱりバーガー、ポテトのジャンクフード?
スナック菓子何かは掛けやすいかも。
それともNHKの受信料?(もうこれ以上あげないで)
とにかく掛けるところを見つけて掛けないと
財政的に続かないわけですから、東欧諸国は
思い切ったことをしましたね。
バーガー、ポテト類を私はあまり食べないので
個人的には問題ないですが、
日本も真似して
牛丼、ブタ丼、肉まん、あんまん、
立ち食いソバなんかもジャンクフードの
仲間に入れられたりして、
(ジャンクフードですかね???)
多少価格が上がるのは致し方ないとしても、
経営が立ちゆかなくなって業界から
姿を消すようなことがあったら、
「大変困ります」と声を大にして言いたいです。
まだ私が若かりし営業の頃、毎日6名の、
“昨日とは違った会社の昨日とは違う人に会う”
というお客様にとってははなはだ迷惑な
個人的ノルマを自分に課していた時代。
立ち食いソバ屋や牛丼ブタ丼屋さんには
大変にお世話になりました。
ポット入ってササッと食べて、とっとと出て来る
というあの手軽さがいいじゃないですか。
こういう心優しき?庶民のファーストフードに税金をかけて、
業界を震撼させるようなマネだけは避けて頂きたいと
心からお願いします。
そう言えば、ソバはその8割を輸入に頼っているって
知ってましたか?
(そのうちの約8割弱は中国、次いでアメリカ、カナダ)
国内自給率は回復してはいるものの、20%〜23%の
間をいったり来たりしているようです。
こうして改めてみると、私たちの豊かな、バラエティーに富んだ
食生活は輸入がなければ継続し得ない、逆にいえば、
国内生産力が貧弱なわけで、ちょっと空恐ろしくなります。
ミサイルよりも何よりも、食料をストップされたら
日本は「アウト!」となるわけですからね。
この辺りは本気で取り組まないと、知らないうちに
大変なことになってしまっていた、
なんてシャレになりませんから。
農林水産省のHPで穀物の自給率を見てみたら、
驚きました。
主要先進国(12カ国)中ダントツの最下位。
1961年(昭和36年)には75%だった穀物自給率が
2003年(平成15年)には27%にまで落ち込んでいます。
(オランダは2003年において24%ですが、そもそも
1961年当時でも35%なので、たいした下落ではない)
ダントツに凄いのはオーストラリア。
穀物自給率333%。
穀物に関しては100%国内でまかなって、なおかつ
233%を余分(ではありませんが)に輸入している
事になります。
特質すべきはイギリス。
1961年には53%だった穀物自給率を、2003年には
99%、ほぼ100%にまで押し上げています。
あの痩せた大地で99%です。
日本以外(オランダを除く)ではどの国でも多少の上下は
あるものの、自給率を延ばしています(努力してるんです)。
食に関して言うと全く先進国ではありませんね。
農家の皆さんに“がんばれ”と言ってもそれはむごい。
高齢化と後継者不足でそれどころではないんですから。
こういうところにこそ税金を投入して、自給率アップを
高めていってほしいものです。
(最近、自給率の話し全く出てこなくなりましたね)
そうだ、ソバの実って見たことあります?
(わ〜止まると思ったのに脱線が加速し始めた)
焦げ茶色の小さい奴。
円いんじゃなくってカドを持った、三角形か菱形が
組合わさったような特徴的な形を持っています。
古代は“カド”のことを“ソバ”と言っていたようですね。
(1000年ほど前の話です)
近くを表す「傍(そば)」や「側(そば)」ではなくて、
カクカクした「カド」のことを「ソバ」と言っていた
らしいです。
ソバの実はカドがあるので、ソバのことを
「ソバムギ」と言っていたのが「ソバ」になったそうです。
(いらない知識だなあ)
カドがソバなら、
「痛てて、タンスの“ソバ”で小指引っかけちゃった」
(何となく通じますか?)
とか
「何だか最近あの人“ソバ”が取れて丸くなったんじゃない」
(これはわかりません)
とか
「そんなこと言っちゃあ“ソバ”が立つだろ!」
(何だかだんだん意味不明になりました)
なんてそんな風に言ってたんですかね。
(言いませんか?言いませんよね)
とにかく、ソバや牛丼に税金を掛けるのは
止めてくださいね、お役人様。
よし、今日の夜食はソバにしよう。
本日も最後までお付き合い下さいましてありがとうございました。
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補足
どの国にも100%を超える自給率を維持している
食品があります。
例えば穀物自給率24%のオランダでさえ、
いも類は120%、肉類210%、野菜類に至っては
282%に達しています。
じゃあ日本はどうかというと、一番高い自給率は
96%の卵類、次に82%野菜類、81%のいも類で、
80%を越えているのはこの3種類のみ。
これじゃあ食糧危機になったらTHE ENDです。
またまた〜。日本は魚の文化じゃない。
魚くらいは上位に食い込んでいるんじゃないの?
と言われそうなので、掲載しますね。
魚介類の自給率は53%です。
私たちが食べている魚介類の約半分は
輸入されているものです。
ちなみに、肉類が56%、果実類は41%、
豆類に至ってはわずか9%です。
今更ですが、何だか恐ろしいですよね。