禁断のオヤジ臭・・・・。常在菌の話からいろいろ飛躍して、
とうとう禁断の“オヤジ臭”に
発展してしまいました。
自分のことを書いているようで息苦しく
なりますが、
私の周りにいるお姉いさまたちの方が、よほど
リアルに息苦しい日々を送っていると推測され
ますので、解明しなければなりません。
この中高年独特の臭いは「加齢臭」といい、
別名“オヤジ臭”と言われています。
もう知ってますよね。
でも、これ以上聞きたくない?
はい、私もこれ以上書きたくありませんが、
乗り出した船です。
沈没するなら「ままよ」という気持ちで
書かせていただきます!
人の体臭は汗とその質、皮膚常在菌の
コラボレーションと言いました。
↓
http://5leaf96ver.jugem.jp/?eid=176その汗ですが、われわれオヤジの汗には
若い人にはほとんど含まれない物質が
入っています。
だからって、触ると溶けるとか、うつるとかいう
恐ろしいものではありませんのでご安心ください。
その名は「
ノネナール」という
不飽和アルデヒドの一種です。
この不飽和アルデヒドという言葉は
覚えなくても構いません。
“
ノネナールという物質”とだけ覚えてください。
アノネールではありません。ノネナールです。(かえって紛らわしいですか?スミマセン)
40代からは“男女ともに”高い確率で
増加、検出されています(ここ注目です)。
この“ノネナール”は、油臭くカビくさい
臭いを発します。
オヤジ臭の基本的な“原点”とも言える
物質です。
よく“湿ったタンスの臭い”と形容されるのは
この成分の臭いのせいです。
「なに?この成分だけがオヤジ臭なの?
だったらわけないじゃん。
この成分を中和すればいいだけでしょ」
確かにその通りで、中和する化粧品や
石けんなどが出ていますが、
まだまだ、ここで終わりませんよ。
書いている本人もガッカリするような
現実をお伝えしなければなりません。
実は、中高年の皮脂には、若い人には
ほとんどみられない物質が存在します。
パルミトオレイン酸やパクセン酸などが
それです(脂肪酸です)。
これも覚える必要はありません。
われわれオジサンには、皮脂に
“
若い人にはほとんどみられない
脂肪酸が増加する”
と覚えてください。
って、授業じゃないんですから。
実は、これそのものは特別な事ではありませんが、
中高年になると過酸化脂肪質量が多くなり、
酸化分解が進みやすいという特徴があります。
ということは、増加する脂肪酸を分解する
能力が高まる、ということになり、分解された
脂肪酸はどうなるかというと、
あの、「ノネナール」という物質に変化してしまうんです。
出ました、ノネナールです。
やっぱり元凶は「ノネナール」でした。
ところで、先に“ここ注目です”とした
「
男女“ともに”増加する」とした
ノネナール。
なんで“オヤジ臭”と言い換えられて、
われわれオヤジばかりが罪人(つみびと)
のごとき扱いを受けるのでしょうか?
これは、我々オヤジの“嗜好”に関係があると
思われます。
例えば“お酒”、例えば“たばこ”、例えば“ニンニク”
例えば焼き鳥・・・などなど。
汗として臭いと共に発散されるものを女性より多
く摂取しています。
また、オヤジは化粧をしません。
(してたら怖いけど)
「お肌のお手入れ」なんて事もさらさら
ゴメンです(これもしてませんよね)。
そして女性のように香水なんかもつけません
もんね。
こういったことが、同じようにノネナールが
増加しているのに、オヤジだけがやり玉に
上げられる原因なんだろうと推察されます。
もう一つ。
臭覚の関係です。
臭覚、臭いを感じる感覚器官ですが、この臭覚は
20〜30歳がピークで、それ以降は低下するそうです。
とすると、
同年代ではあまり感じないのに、若い人から
忌み嫌われるのも分かる気がします。
しかも、男性より女性の方が臭覚が発達
しているらしく、そう考えると、年頃の
お嬢様方が、われわれオヤジをターゲットに
「オヤジ臭がする、クサイ!」
と大上段から大太刀(おおたち)を振り下ろして
切って捨てるのも納得(?)というものです。
カ・ナ・シ・イ・・・・。
ただ、ここで挽回。
実際このオヤジ臭は、
子供には安心感を与える
物質であるとされています。
お祖父ちゃんやおばあちゃんの臭いには
子供の精神状態を安定させる作用があると
されていますが、
これがノネナールなのかどうかはまでは
知識不足で分かりません。(挽回ならず)
たぶんノネナールの増加には、何らかの
生物学的な意味があるんだと思います。
とにかく、オヤジ臭でお嬢様方に嫌われたく
ない私と同年代以上の紳士の面々は、
アポクリン腺を意識して身体を洗い、
↓(参照)
http://5leaf96ver.jugem.jp/?eid=176皮膚を清潔に保つ、
これしか予防法はないようです。
注:だからって、親の敵のように肌をゴシゴシ
洗わないようにしてくださいね。
皮膚の常在菌がいなくなって、常在菌ではない
悪い菌が繁殖してしまったら大変ですから。
本日も最後までお付き合い下さいまして
ありがとうございました。
禁断のオヤジ臭でした。
ポチッとお願いします。