1.元気がいいのとうるさいのは違いますよ。
「いらっしゃいませー!」。
耳をつんざくような、怒号とも絶叫ともつかない
挨拶が、店の玄関を開けたとたんに私の鼓膜を
蹴破って飛び込んできました。
そこは、以前よく立ち寄っていた立ち食いの
ソバ屋さん。
久しく寄ってなかったんですが、たまたま近くまで
行く機会があり、「久しぶりだから」という懐かしさ
も手伝って寄ってみることにしたお店です。
店は同じ場所にありました。
その立ち食いソバ屋は、巷によく見る大手チェーンの
立ち食いではなく、おやじさんが一人で細々とやって
いた店でした。が、店の雰囲気が若干違います。
「少し小綺麗に改装でもしたのかな?」などと玄関を
開けた瞬間に、やられました。
「いらっしゃいませー!」。
大声で「怒鳴る」と言った方が正確かも知れません。
心臓の悪い人だったらひっくり返っているほどの
大声です。
そこにはおやじさんの姿はなく、若いお兄さんが2人、
愛想のいい笑顔でせっせとソバを茹でている姿が
ありました。
さすがに立ち食いソバ屋だけあって、出来上がるのも
1分とかかりません。
出来上がるとすぐに「○×ソバお待ちのお客様〜」
と軽やかな声で呼びかけては渡しています。
実際このときの声は決してあの
「いらっしゃいませー!」
の怒鳴り声ではありません。
(なんだ?オレの時だけたまたまか???)と手渡された
ソバをすすりながら聞いていると、
ガラガラッ、玄関を開ける音と同時に
「いらっしゃいませー!」。
ソバを吹き出しそうになるほどの大声が、店内を
威圧します。
瞬間お客さんに緊張が走るのが分かりました。
皆一様に、“ドキッ”とさせられるかも知れない
プレッシャーの中でソバを食べ、
(
どうぞ自分のソバを食べ終わるまでは、新しい
お客さんが入ってきませんように)
と願っているかのようです。
その証拠に、ソバを食べる速度が増しているのか、
「ズズッ、ズズズッ」とソバをすする音の勢いも
増しているような気がします。
お兄さん。
「元気がいい」のと「うるさい」のは違います。
お客さんが何を求めて立ち食いソバ屋に
来ているかを考えれば、怒鳴り声にも似た
「いらっしゃいませー」など不要です。
立ち食いソバ屋に来るお客さんは、注文して
すぐ出来上がり、早く食べて早く店を出ること
を最大の目的としています。
今更言うまでもありませんが、「時間」ですよね。
あとは値段よりほんのちょっと
(本当にほんのちょっとでいいんです)
満足できるソバと、
忙しくってパニックになりながらも
絶やさない
「笑顔」があれば、99%お客さんは満足します。
そんなものですよね、皆さん。
それに、店の目的と手段をごちゃ混ぜにしては
いけません。
客単価の安い店は、たくさんのお客さんに来店して
もらい、そのお客さんをスムーズに回転させること
によって利益を得ることが目的です。
これも今更言うまでもありません。
また、小さな店は、ブランドのような訴求力も
なければ、テレビや雑誌広告などの広告費も
かけられません。
これも当たり前です。
それゆえに、
店の雰囲気が重要な広告となります。
これが手段です(もちろん手際のよさ等も含まれます)。
「いらっしゃいませー」と怒鳴り散らして威勢のよさを
アピールするのはかまいませんが、アピール自体が目的
ではなく、たくさんのお客さんが来てくれて、早く回転
させるのが目的です。
その上、彼らにはリピーターになってもらわなければ
なりません。
こう考えると、目的がぶれているから、手段が誤った
方向に行っているんだなあと可哀想になります。
あの
「いらっしゃいませー」と雷のごとく、突然襲って
くる挨拶さえなければ、ほぼいい線行っている店なんです
けど、誰か教えてあげる人いないのかなあ。
(ちなみにそれから何度か近くを通ることがありましたが、
その店には入っていません)
2.限定版!高速HDDコピーマシン「HDI-109」終了せまる。
「いらっしゃいませー」。あ、この話は終わりましたね。
さて、またしても長い文章になってしまった「立ち食い
ソバ屋物語」(いつ題名が・・・?)も終わりましたが、
「まだまだSATAは要らないよ」と言うお客様の声を反映
して、高速HDDコピー機の「
HDA-100」からSATAポートを
除いて価格を下げた姉妹品である
「
限定版 HDD高速コピー機HDI-109」が、
いよいよ予定台数に近づいてきました。
一度、たくさんのリクエストから増産しましたが、
今回は
本当にこれで最後です。もう作りません。
そもそも何でメーカーがこれを作ると言い出したのかは
忘れてしまいましたが、「作ろうか」と相談されたとき、
「止めた方がいい」と否定的な話をしたことを
覚えています。
IDEもSATAも両方できる「HDA-100」が存在し、かなり出始め
ているという時期に、何でわざわざ姉妹品として、SATAを省き
値段まで下げた機器を出す必要があるのか、理解できませんでした。
しかし、メーカーの読みは当たっていました。
そんなに出ないだろうと高をくくって、のんきに構えて
いたんですが・・・それなりに出るんですね。
聞いてみると、値段の問題もありますが、
IDEのポートしか持っていないといっても、
SATAの変換アダプタをつければSATA HDDの
コピーもできる、
しかもHDA-100並に高速だというのが理由です。
広告も打っていなければ、カタログもありません。
一度発売を知らせるメールとFAXを送りましたが、
後は何もしていません。
詳細もホームページに掲載しているだけで、
それ以外の媒体に乗せてもいません。
それでも出るんですから不思議です。
おかげさまで、たくさんの方からご利用いただき、
いよいよ予定の出荷台数に到達しそうです。
現在のロットはあと数十台。
これがなくなったら、販売完了です。
「作ってよ」と言われても、こればかりは
お受けできません。
在庫のお問い合わせをいただきました際、無く
なってしまっていたら、本当に申し訳ありません。
ご理解のほどよろしくお願い致します。
HDA-100は現行です。こちらはまだまだ現役で
頑張ります。
※「HDI-140」のターゲットHDD増設マシン
「
HDI-330」在庫限りで終了
小容量から大容量までどんなHDDのコピーもこなす
「HDI-140」のターゲットHDD増設用(3台増設)
機器の「HDI-330」が、在庫限りで終了します。
こちらもご注文の際は在庫の確認をお願いします。
HDI-140をお持ちで増設が必要な場合は、お早めにご連絡下さい。