地震や火災保険のキャッチコピーではありませんが、今回はほんとうに反省しました。
先日LANケーブルでモニタを延長する「RLA-114」でこんな事があったんです。
http://www.myshop.co.jp/unit/nobita/200f/rla114.htm
お客様は本製品をご購入され、配線前に接続テストを行い、
正常表示することを確認しています。
お客様:「配線前の接続テストで正常表示したのに、
配線してみたらモニタが何も表示しないんです。」
電話の向こうで、お客様の落胆した表情が見えるようです。
取り急ぎRLA-114の電源ランプは点いているか、
延長先コンソールの電源ランプ、
画質調整を行ったかどうかなど基本的な確認をしましたが、全て問題ないようです。
UNIT:「そうすると、LANケーブル配線時にケーブルが断線した
可能性があります。
ケーブルテスターなどを使って断線がないか確認してください。」
すぐに確認してみるということで、一旦電話を切りました。結果は「白」。
「断線無し」です。
パソコンを立ち上げ直して貰ったり、
解像度を変えて貰ったり、
怪しそうな所を改善して貰いましたが一向に表示する気配がありません。
すっかりお手上げです。
とりあえず返却してもらいチェックする所まできました。
実はここで、驚くべき内容の告白を受けることになります。
お客様:「あの〜、つかぬ事をお伺いしますが、
HUB経由での延長はできないんでしょうか。」
UNIT :「HUB・・・ですか?LANに使用するHUBのことでしょうか?」
お客様:「そうです。RLA-114から出たLANケーブルを一旦HUBに入れて、
そこからいくつものHUBを経由して延長先コンソールに接続し
ているんですが。」
UNIT :「・ ・ ・ ・ ・。」
まさかこんな事があろうとは、想像だにしていませんでした。
詳しく伺うと、配線前のテスト環境は、独立したLANケーブルを使用。
お客様はLANケーブルを使用=(イコール)LAN上で使用できる製品だと思いこんでしまったのです。
事実、取り説にもHPにもカタログにも「
HUB経由では使えません」とはどこにも記述されていません。
製品のHPを作成するときや、取扱説明書を作成するときには、
「起こりうる事象や可能性」を出来るだけ詳細に検討し、記述しているつもりです。
しかし今回、抜けていました。
ま・さ・か・、HUB経由で延長するとは、夢にも思いませんでした。
私たちは、機器の使い道や機能を知っています。
知っているからこその「抜け」があったんですね。
もし仮に、HPや取扱説明書を作る過程の中で、
「
HUBに接続する人がいる可能性は無い?」との疑問が出ても、
「
まさか。HUBに接続する人なんていないだろう」と「まさか」の甘い見通しで記述していなかったでしょう。
「まさか」より「もしもこんな事が起こった場合」を十分に考慮していなかった私たちの不注意で、お客様にご迷惑をお掛けしてしまいました。
ご迷惑をお掛けしたと同時に、こんな不甲斐ない自分たちに本当に腹が立ちました。
そんな訳で、RLA-114やLR322-00などのLANケーブルで延長する機器は、LANで使う通信プロトコルTCP/IPなどを使用していないため、LAN上では動作しません。
ここに改めてご報告いたします。ご注意下さい。HPには今週中に掲載します。