狂喜乱舞。狂喜・・乱舞・・(フゥ〜、フゥ〜)。
めまいを起こしそうになりながらも、そこで「は・た」と我に返った。
狂喜乱舞に舞い上がりすぎて、当初の目的を忘れていたことに。
真の目的は、室外機から滴り落ちる水滴をどう利用するかだったはずだ。
その応用で「魚」が出てきただけである。
もう少しで道を踏み外すところであった。
小さい頃からそうだった(15で不良と呼ばれなかったが)。
舞い上がると周りが見えなくなってしまう癖は、今もしっかりと私の遺伝子に組み
込まれていたのかと思うと、愕然としてしまう今日この頃である。
遺伝子のおバカさん。(遺伝子のせいにしてみた)
身の上話はこの辺で終わりにして、涙をのんで(実は結構すんなり)対象魚を、
小さい魚に設定変更することにした。
気を取り直して、小さい魚が入る容器を考える。
しかも前述の3つ以外の「小さいけれど・強度があって・外から見える」容器。
あれでもないこれでもないと考えた末に思いついたのは、以前ザリガニをそれで飼育したことのある、2Lのペットボトル。
私が使ったことのあるペットボトルは、ウーロン茶の四角い2L用。
早速ウーロン茶のペットボトルを室外機と壁の間に横にして入れてみた。
〈ドンピシャ!〉、とはまさにこのこと。
寸分の狂いもなくペットボトルが入るのである。
まるでそう計算されていたかのように。
(フフフフッ)、思わずほくそ笑んだ顔が、極悪非道の殺し屋に見えたか見えないかはお天道様のみぞ知るところである。
(フフフフッ)
つづく。