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    「もり」と「かけ」

    • 2016.03.29 Tuesday
    • 10:30
    JUGEMテーマ:趣味


    もう春がきたかと思うほど暖かい前日に比べ

    雪でも降ろうかと思うほど極端に寒くなった

    その日、私は立ち食いそば屋に入りました。


    懐かしいサバ節の香りが店内いっぱいに

    漂っていました。


    こんな寒い日はみんな同じことを考えるのか、

    あっつあつの「かけソバ(orうどん)」に、


    玉子を落としたものやかき揚げを乗っけたもの、

    ワカメたっぷりのものなど、


    それぞれお好みのものを付け足して、

    ハフハフ言いながら麺を頬張っていました。


    私は定番の月見そば。食券を買ってカウンターへ。


    熱いおそばに生玉子を落として、白身がほんのり

    白くなる様を見ながら麺をすすり、玉子は最後に

    ツユといっしょに胃袋へ流し込む。


    何ともいえない至福の一時を堪能しようとしていたその時、


    「お待たせしました。うどん、モリのお客様〜」

    と、威勢のいい呼び声が店内に響きます。


    もう一度、

    「うどん、モリのお客様〜」


    カウンターの中では大学生のアルバイトかな?と思える

    若いお嬢さんが、テキパキと注文をさばいています。


    この寒いのに「もり」かあ、好きだねえ、


    などと思いながらカウンターに目をやると、

    そこには私より一回りくらい年上の淑女が

    呆然と立っています。


    そして、

    「あの・・・私、温かいおうどんが・・・」


    お嬢さん

    「お客様、食券は“モリ”となっておりますが」


    淑女

    「・・・・・・・・」

    淑女

    「・・・分かりました。これ頂きます」



    そりゃあ分かりませんよね。


    我々のようなオジサン、しかも営業マンを

    経験したような人は、「もり」と「かけ」の区別は、

    いちいち考えなくてもわかります。



    でも、立ち食いそば屋の経験があまりない人では、

    どっちが「もり」で、どっちが「かけ」なのか

    食券見ただけでは瞬時に判断できませんよ。



    それに、そば好きな人は、寒い時でも「モリ」だの

    「ざる」だの冷たいものを食べる人が沢山いますから

    店員もあまり注意を払わない。




    可哀想だけど、淑女がこのまま冷たいうどんを

    手にとって、一件落着かとおもいきや、



    「分かりました、お客様。温かいおうどんですね」



    決して恩着せがましくなく、困った風の微塵もなく、

    むしろ「私はあなたに寄り添ってますから」という

    色合いさえ感じられる言葉が返ってきました。


    淑女

    「あ、いえ、あのう・・・」


    お嬢さん

    「大丈夫です。すぐ出来ますから!」


    いい意味で有無を言わさない実直な話し方。



    私は心のなかで

    (ブラボー。よく言った!)

    お嬢さんに賞賛の言葉を送っていました。



    後で店長に怒られるかもしれないし、

    その冷たいうどんを彼女が賄(まかな)いとして

    食べるはめになるかもしれない。


    もしかすると


    「私が間違えたんですから、これで結構です!」


    と反撃されるかもしれない。



    そんな不安要素を微塵も感じさせない、

    非難めいたニュアンスも全く感じない、

    ストレートではあるが優しい言葉。


    (あんな風に話す人がまだいたんだね)



    ほんの数十秒のやり取りでしたが、

    月見そばのあったかさに加えて

    心まで温かくなった出来事でした。



    皆様、「もり」は冷たいやつ、

    「かけ」は温かいやつです。


    お間違えないようにご注意あそばせ。


    え、これが締めの言葉か?って?


    ま、まあそうです。


    だってここで、

    「私はお客様に寄り添って品物を作ります」

    なんて、文字にした瞬間にウソっぽく

    なるじゃないですか。


    私と会ったことがある人なら

    「どの口がそんなこと言うんだ、どの口が」

    と一蹴されそうですもん。


    ここは危険を避けて、題名通り

    「もり」と「かけ」

    で、締めたいと思います。


    逃げたね?

    はい、逃げました。


    本日も最後までお付き合いくださいまして、

    ありがとうございました。




     

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